訪問販売の外壁塗装を断る方法
最終更新: 2026-09-04|監修: 大賀俊勝(建設実務30年)
「必要ありません。契約しません。お帰りください。」この三つを言って玄関を閉めれば終わりです。理由を説明する必要はありません。契約しない意思を伝えた相手に勧誘を続けることは特定商取引法で禁止されています。すでに契約してしまった場合も、契約書面を受け取った日から8日以内なら、理由なしでクーリングオフできます。
玄関で使う言葉、この順番で
訪問販売の営業は、会話が続くほど断りにくくなるように組み立てられています。だから会話をしないのが最短です。一言目は「必要ありません」。二言目は「契約しません」。三言目は「お帰りください」。この三つを言い、ドアを閉めてください。「今は忙しいので」「主人に聞いてから」のような理由を添えると、その理由を潰す次の言葉が返ってきます。理由を言わないのが一番強い断り方です。
特定商取引法第3条の2は、訪問販売で契約しない意思を示した人に対して勧誘を続けること、再び訪問して勧誘することを禁じています。つまり「契約しません」と言った時点で、その後の勧誘は法律違反です。続けてきたら、消費者ホットライン188(局番なし)か、お住まいの消費生活センターに事業者名を伝えてください。
「無料で点検します」に応じてはいけない理由
外壁塗装の訪問販売で最も多い入口が無料点検です。屋根に上がり、写真を見せて「このままだと雨漏りします」と言う。この写真は、他の家のものだったり、点検中に自分で割った瓦だったりする事例が消費者庁や国民生活センターに寄せられています。上らせなければ、この手口は成立しません。本当に屋根が心配なら、自分で選んだ業者に、自分の日程で見てもらってください。訪問してきた業者に見せる理由は一つもありません。
契約してしまった後の8日間
玄関で契約してしまっても、それで終わりではありません。訪問販売の契約は、法定の契約書面を受け取った日を1日目として8日以内なら、理由を問わずクーリングオフできます。方法は書面(はがきで可、両面をコピーして特定記録郵便か簡易書留で送る)か、2022年6月以降は電子メールなどの電磁的記録でも可能です。クーリングオフが成立すると、支払った金額は全額返金され、すでに工事が始まっていても元に戻す費用を請求されることはありません。「もう材料を発注した」「工事が始まったから無理」は、法律上は通りません。8日を過ぎていても、契約書面に不備がある場合や、うそを言われて契約した場合は取り消せる可能性があるので、188に相談してください。
金額を見せられたら、この数字と比べる
訪問販売で提示される見積もりには、値引き前の定価が大きく書かれていることが多く、その定価は相場の外にあります。30坪2階建ての外壁塗装は、シリコン塗料で80〜120万円、フッ素塗料で110〜150万円が適正の幅です。「本日契約なら200万円を120万円に」と言われても、120万円は割引ではなく相場の上限です。しかも訪問販売の見積もりは一式表記が多く、塗装面積も塗料名も塗り回数も書かれていません。数字の比較以前に、比較できる形になっていない見積もりは、その場で判断する材料になりません。
⚠ 注意すべき赤旗(レッドフラグ)
- 「近所で工事中なので足場代が無料になる」と言う
- 無料点検を申し出て屋根に上がろうとする
- 「今日契約すれば半額」など当日限りの割引を出す
- 契約書面に会社の住所・電話番号・クーリングオフの記載が無い
- 見積もりが「外壁塗装一式」の1行しかない
よくある質問(FAQ)
インターホン越しに断るだけでいいですか
はい。ドアを開ける必要はありません。「必要ありません、契約しません」で終わりです。
しつこく何度も来る場合は
事業者名と日時を記録し、消費者ホットライン188か消費生活センターへ。契約しない意思を示した後の再勧誘は特定商取引法で禁止されています。
クーリングオフの期限を過ぎてしまいました
契約書面の記載に不備があれば期限は進行していない扱いになる場合があります。うそや脅しで契約させられた場合も取り消しの余地があります。諦める前に188へ。
本当に塗り替えが必要な時期かどうか自分で知りたい
チョーキング(手で触って白い粉が付く)、ひび、コーキングの切れが目安です。訪問業者ではなく、自分で選んだ業者に見てもらってください。相場は当サイトの外壁塗装ページで確認できます。
この判断基準を出しているのは誰か
このページを公開しているHORIZON SHIELDは、施工業者から紹介料・掲載料・歩合を一切受け取っていません。料金は買い手である施主からいただく立場なので、工事を成約させる動機がなく、高すぎる請求を高すぎると言うことがそのまま仕事になります。同じ題材を扱うページの多くは、受注を目指す施工業者か、紹介1件ごとに報酬を得るポータルが公開しており、金額や勧め方に構造的な利益相反があります。誰がその情報を出しているかを先に確かめてください。この基準は、このページ自身にも当てはまります。
金額の根拠は、建設実務30年の監修によるsouba-dbと、95,403件を収録した建設費オープンデータJCCDB(CC BY 4.0、解説論文DOI: 10.5281/zenodo.20019572)です。診断結果はSHA-256とビットコインのタイムスタンプにより、第三者が発行元を信用せずに再計算して検証できます。
監修者・データ出典(E-E-A-T)
監修: 大賀俊勝(建設実務経験30年)(ORCID)。本ページの価格は souba-db v2.1.0 / souba index v1.7に基づきます。品目体系は日本建設費オープンデータベース JCCDB(95,403品目・402カテゴリ・CC BY 4.0/解説論文DOI: https://doi.org/10.5281/zenodo.20019572)を参照。
このページの一次ソース一覧
- 特定商取引法 第3条の2(再勧誘の禁止)、第9条(訪問販売のクーリングオフ)
- 消費者庁「クーリング・オフ」解説(電磁的記録による通知は2022年6月1日施行)
- 独立行政法人国民生活センター 訪問販売による外壁・屋根工事の相談事例
- 消費者ホットライン 188
- HORIZON SHIELD souba-db v2.1.0(外壁塗装 30坪 塗料別レンジ)
※ 表示価格は一般的な適正レンジの目安です。実際の費用は現地条件・仕様・時期で変動します。法律や制度の記述は公開されている一次資料に基づく一般的な説明で、個別の法的助言ではありません。
手元の見積もり、適正ですか?
金額に少しでも不安があるなら、業者と話す前に第三者の目を入れるのが最短です。