単価の幅が大きい理由:構造の違いが価格を左右する
souba-dbの実測データによれば、戸建て全面リノベの平米単価は10万〜22万円と、最大で2倍以上の開きがあります。この幅の主因は建物の構造です。木造在来工法・2×4工法・鉄骨造では、耐震補強の工法も使用する部材もまったく異なります。また築年数が古いほど既存躯体の補修が増え、解体後に初めて判明する追加工事が発生しやすいため、予備費を総額の10〜15%程度見込んでおくことが現実的です。工期についてもsouba-dbは3〜6ヶ月と記録しており、仮住まいコストも含めた総費用の試算が必要です。
2024〜2026年の資材市況:影響を受ける建材と受けない建材
souba-dbによれば、2024〜2026年にかけて建材・人件費の高騰が続いており、さらにホルムズ海峡封鎖による原油価格の上昇(112.95ドル到達)の影響が価格に反映されています。ただし、すべての建材が値上がりしているわけではありません。同データが「本当に影響を受ける建材」として記録しているのは、防水シート(5〜15%上昇)、油性塗料(8〜20%上昇)、塩ビ管(10〜20%上昇)、アルミサッシ(8〜15%上昇)です。これらは石油由来または輸入原材料への依存度が高い製品です。
一方、同データによれば国産木材・国産水性塗料・国産クロス・国産フローリングについては影響がほぼないと記録されています。つまり「資材が全部高騰している」という言葉を鵜呑みにするのではなく、見積書の内訳を品目ごとに確認することが重要です。防水工事や給排水管(塩ビ管)の単価が市況を大幅に超えていないか、アルミサッシの見積もりが適切な値上がり率の範囲内かを個別にチェックする姿勢が求められます。
見積書を診断するポイント
適正価格の確認には、総額だけでなく「平米単価への換算」と「工事範囲の確認」が不可欠です。souba-dbの平均値である1㎡あたり16万円を基準に、それを大きく超える場合は内訳の説明を求めてください。また市況高騰を理由に挙げる業者に対しては、上記のとおり影響を受けない建材も多いため、品目ごとの根拠を確認することが有効です。複数社の見積もりを取り、単価と工事範囲の両面で比較することが、適正価格を見極める最も確実な手段です。
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