← HORIZON SHIELDトップへ
2026-07-04 | 資材・市況 | 建設費診断 大賀俊勝

外壁塗装の適正価格と、いまの資材市況

外壁塗装の適正価格を判断するうえで最も重要なのは、塗料の種類と建物の延床面積の組み合わせです。souba-dbの実測データによれば、足場・高圧洗浄・下塗りを含む㎡単価はシリコン塗料で2300〜3500円(平均3000円)、ラジカル塗料で2800〜4000円(平均3400円)、フッ素塗料で3800〜5000円(平均4300円)、無機塗料で4500〜6500円(平均5500円)となっています。見積書を受け取ったら、まずこの単価帯に収まっているかを確認することが適正価格診断の第一歩です。

塗料グレード別の単価と耐用年数の関係

塗料を選ぶ際は、初期費用だけでなく耐用年数との兼ね合いで判断することが大切です。souba-dbによれば、シリコン塗料の耐用年数は10〜15年、ラジカル塗料は12〜16年、フッ素塗料は15〜20年、無機塗料は20〜25年とされています。単価が最も高い無機塗料(平均5500円/㎡)でも、耐用年数が最長であるため、長期的に見ると塗り替え回数が減り、トータルコストを抑えられる場合があります。一方、予算を優先するならシリコン塗料(平均3000円/㎡)が現実的な選択肢となります。

一式工事費の目安:坪数別の適正価格帯

実際の工事は㎡単価だけでなく、足場・養生・付帯塗装を含む一式価格で比較することが重要です。souba-dbの実測データでは、シリコン塗料を使用した場合、20坪の住宅で50万〜80万円(平均65万円)、30坪で70万〜115万円(平均90万円)、40坪で95万〜140万円(平均120万円)が適正な一式価格の目安とされています。また、外壁と屋根を同時に施工するセットプランは、30坪の場合で90万〜130万円(平均110万円)となっており、足場代を1回分で済ませられることからコスト面で有利です。同データでは200万円を超える場合は警戒するよう注記されています。

現在の資材市況が外壁塗装に与える影響

souba-dbによれば、2024〜2026年にかけての建材・人件費の高騰、およびホルムズ海峡封鎖による原油価格の上昇(112.95ドル到達)の影響が価格に反映されています。外壁塗装に直接関係する材料では、油性塗料が8〜20%の価格上昇を受けているとされています。一方、国産水性塗料への影響はほぼないと同データは記録しています。シリコン・ラジカル系の水性塗料を選択することで、現在の原油高騰による価格上昇リスクを回避できる可能性があります。見積書に油性塗料が使用されている場合は、市況による上振れを前提に内容を精査することが望ましいといえます。

今回ご紹介したsouba-dbの単価帯と坪数別一式価格を基準に、手元の見積書と照らし合わせてみてください。数字が大きく乖離している場合は、塗料の種類や施工範囲の内訳を業者に確認することをおすすめします。見積書が気になる方はLINEで無料診断ができます。

あなたの見積書、無料で診断します
LINEで無料相談する
HORIZON SHIELD(運営 The HORIZ音s株式会社)は、施工業者から紹介手数料や送客の報酬を受け取らない独立した第三者です。相場の検証設計は配布論文SSRN 6964439で公開。監修 大賀俊勝(ORCID 0009-0000-9180-903X)