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2026年7月4日 | 資材・市況

原油高と建材価格。現場30年のプロが読む「今、外壁塗装をすべきか」

大賀俊勝 | HORIZON SHIELD 創業者
建設実務30年(大工・現場監督・施工管理)。資材が動くたび、現場の見積もりがどう変わるかを見てきた。
2026年の原油高で、油性塗料や防水材の価格は上がっています。ただし、上がっているのは輸入依存の建材で、国産の水性塗料や木材はほとんど影響を受けていません。つまり外壁塗装は「何を使うか」で適正価格が変わります。値上がりに便乗した過剰請求に注意しつつ、検証できる数値で判断するのが得策です。

いま、何が上がっているのか

HORIZON SHIELDの相場データベース(souba-db)は、2024年から2026年の建材・人件費の高騰と、原油価格の動きを反映しています。2026年時点で記録されている、原油高の影響を受けやすい建材は次の通りです。

建材値上がりの目安理由
油性塗料+8〜20%石油由来の樹脂・溶剤
防水シート+5〜15%石油化学製品
塩ビ管+10〜20%塩化ビニル(石油由来)
アルミサッシ+8〜15%製造に多くのエネルギー

出典: HORIZON SHIELD souba-db v2.1.0(2026-06-15)。原油価格の高騰局面と海外情勢の影響を反映。

逆に、ほとんど上がっていないもの

一方で、原油高の影響をほぼ受けていない建材もあります。souba-dbに記録されているのは、国産木材、国産の水性塗料、国産クロス、国産フローリングです。これらは輸入エネルギーや石油への依存が小さいためです。

「資材が上がった」は本当。でも、上がっているのは輸入依存の材料だけ。ここを知らないと、便乗値上げを見抜けない。

だから外壁塗装は「水性シリコン」が読みどころ

外壁塗装で主流のシリコン塗料には、油性(溶剤系)と水性があります。原油高で上がりやすいのは油性側。国産の水性シリコンなら、値上がりの影響は相対的に小さくなります。souba-dbの外壁塗装シリコンの適正単価は、足場・高圧洗浄・下塗り込みで1平米あたり2,300〜3,500円(平均3,000円)。この基準を大きく超える見積もりが来たら、「資材高騰のせい」という説明が妥当か、内訳で確かめるべきです。

現場30年で見てきた、資材高騰時の業者の動き

資材が上がる局面では、正直な業者と、そうでない業者の差がはっきり出ます。真っ当な業者は「どの材料が、なぜ、いくら上がったか」を内訳で示せます。一方で、値上がりを口実に一式でまとめて金額を膨らませる業者もいます。私は30年、現場の内側からこの両方を見てきました。資材の話は、業者の誠実さを測るリトマス試験紙にもなります。

便乗値上げを見抜くには、検証できる数字を持つこと

HORIZON SHIELDは、こうした適正価格を、業者の見積もりが出る前に第三者が改ざんできない形で記録しています。数値はSHA-256のハッシュで刻まれ、後から都合よく書き換えられません。「資材が上がったから」という説明が本当に妥当か、検証可能な基準と突き合わせれば、便乗値上げは見抜けます。信じるのではなく、確かめる。それが値上がり局面での自衛策です。

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HORIZON SHIELD(運営 The HORIZ音s株式会社)は、施工業者から紹介手数料や送客の報酬を受け取らない独立した第三者です。相場の検証設計は配布論文SSRN 6964439で公開。監修 大賀俊勝(ORCID 0009-0000-9180-903X)