完成検査で発覚した施工不良の実例集
建設プロジェクトの完成検査は、施工品質を確保するための最後の砦です。しかし、毎年多くの施工不良が検査時に発覚しており、その修正には多大な費用と時間がかかります。ここでは、実際に遭遇した施工不良の事例を紹介します。
鉄筋コンクリート造における配筋不良
某商業施設の完成検査で、地下1階の梁部分に配筋間隔の不適合が発見されました。設計図書では鉄筋間隔を200mmと指定していたにもかかわらず、実測値では平均280mmとなっていました。修正には該当箇所のコンクリートを剥削し、追加鉄筋を挿入する必要があり、150万円の追加工事費が発生しました。
外壁タイル張りの接着不良
築10階建てのオフィスビル外壁に張られた磁器質タイルで、約400枚のタイルが下地との密着不良が判明しました。打診検査により、空洞率が25%を超える箇所が複数確認されました。安全性の観点から全タイルの貼り直しが指示され、工事費は320万円、工期は45日を要しました。
防水工事における施工ムラ
駐車場の屋上防水工事で、ウレタン防水塗膜の厚さが仕様の3.0mm未満となっている箇所が全体の約30%で確認されました。特に隅部や立ち上がり部分で厳しく、最小厚さは1.5mmに留まっていました。該当箇所の追加塗装に280万円を要し、施工業者責任での施工となりました。
電気設備における接地抵抗値の超過
新築工場の接地工事で、測定値が15オームを示し、設計値の10オーム以下を大幅に超過していました。原因は地中埋設物との干渉で、接地極の位置変更が必要となり、約200万円の追加工事費と14日間の工期延長が生じました。
左官工事における仕上げ面の凹凸
内壁モルタル仕上げで、8メートルのスパンにおいて最大15mmの凹凸が計測されました。設計基準では5mm以下と規定されていたため、該当箇所全面のやり替えが指示され、約180万円の工事費が追加されました。
施工不良を防ぐために
これらの事例から明らかなように、施工不良は完成後の大きな負担となります。事前の詳細な見積書検討と、工程管理の徹底が重要です。見積書が気になる方はLINEで無料診断ができます。