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完成検査で発覚した施工不良の実例集

2026-04-04 | 建設費診断専門家 大賀俊勝

完成検査で発覚した施工不良の実例集

建設費診断の専門家として、これまで数百件の完成検査に立ち会ってきました。その中で発覚した施工不良は、建築主の経済的損失だけでなく、安全性にも関わる重大な問題です。今回は、実際に遭遇した典型的な施工不良の事例を紹介します。

鉄筋コンクリート造での配筋不良

ある5階建てマンション工事で、完成検査時にX線透視検査を実施したところ、2階の梁部分で鉄筋の間隔が設計図の400mmに対して実際は650mmであることが判明しました。是正工事に約850万円の追加費用がかかりました。このような配筋不良は、建物の耐震性を大きく低下させる危険があります。

防水工事の施工ミス

地下1階を持つ商業施設で、竣工後3ヶ月で壁面から漏水が発生しました。調査の結果、防水シートの施工時に3箇所の継ぎ目処理が不十分であったことが原因でした。補修費用は320万円で、テナント営業損失を含めると総損失は600万円を超えました。防水工事は見た目では品質判定が難しく、完成検査での特別な注意が必要です。

外壁タイル工事の施工不良

ビジネスホテルの竣工検査で、外壁タイルの浮きが複数箇所で発見されました。全体の15パーセント、約1200枚のタイル張り替えが必要となり、1650万円の補修費用が発生しました。夜間赤外線カメラで撮影することで浮きの範囲が特定できます。

電気配線の規格外設置

オフィスビルで、配線用遮断器の容量が設計の60Aではなく30Aで施工されていました。将来的な増設時にトラブルが発生する可能性があり、配線の全面やり替えで280万円の追加工事となりました。

検査の重要性と予防策

これらの事例から分かるとおり、完成検査での早期発見が極めて重要です。設計図との照合、サーモグラフィーやX線検査などの専門機器を活用することで、隠れた施工不良の9割以上を検出できます。建築主は信頼できる第三者検査機関に診断を依頼することをお勧めします。見積書が気になる方はLINEで無料診断ができます。

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